歯周病とは
歯周病は静かにゆっくり進行していく病気です。本人にはこれといった自覚症状もなく、気づいたころにはかなり病気も進行していて手遅れになることもあります。
30代以降、年齢とともに罹患率が高まり、働き盛りである40代から50代では9割近くが有病者であります。この原因菌である歯周病菌は歯を失う原因ばかりではなく全身の健康に影響を与えることが近年の研究で明らかになってきました。
中等度の歯周病患者では、歯周ポケットの表面積が手のひらに相当し、歯周病を引き起こす細菌がのみこまれることにより、胃や腸など消化器系に影響を与えるだけではなく血管を通して全身にばらまかれ、肺や心臓など重要な器官に侵入して他の病気の原因にもなることがわかってきました。
口の中の歯周病の原因であるプラークという汚れをとって、清潔に努めることが歯周病を予防する大事なことで病気を治すことにもつながります。
誰しもが健康に毎日を送りたいと考えています。それを歯科の立場からサポートしていくのが私たち歯科医であり、当院のスタッフたちのお役目だと信じています。
Before/After
症例 1 60代女性
<歯周病初診時 H17.6>
最近、歯が動くようになって隙間が開いてきたのを気にして来院。歯肉が腫れ、歯ブラシで出血するのは当たり前だと思っていた。
全体的に歯肉が赤くブヨブヨしていて腫れているところを押すと膿がでる。
<治療後6年経過>
治療には2年ほどかかったが現在では、3、4か月に1度の間隔で定期的チェックを受けている。
全体的に歯肉が固くしまってきて、ハブラシをしても出血しない。
症例 2 50代女性
<初診時 H20.3>
歯が全体的にグラグラして噛むことができない何とかしてほしいと来院。
前医で上下の前歯をボンドで固定してもらっているが固定された歯が全体的に前後にゆれる。
<治療後3年が経過>
治療期間は2年。かなりの重症だったので3か月に一度は来院して歯のクリーニングチェックを受けている。下の前歯は目立たない義歯を使用している。