ちょっと早めの忘年会を兼ねたお疲れ様旅行にカズヨリ歯科の面々は箱根に行ってきました。
1日目は生憎の雨模様に加えぶるぶるの寒さ!期待の富士山も厚い雲の中。それでも元気に海賊船で芦ノ湖を遊覧、ポーラ美術館でアートの世界を楽しみました。宿の温泉で冷えた体を癒し、美味しいお食事でお腹を満たし思わず笑顔。
2日目は打って変わって真っ青な空とぽかぽか陽気。こんな富士山は見たことない位の真白き冨士の嶺に紅葉を存分に楽しむことができました。
今年も残り少なくなってきましたが、もうひとガンバリ致します。
2014年12月8日 10:24 AM |
カテゴリー:医院からのお知らせ
10月18日(土)・19日(日)神戸国際会議場で第57回秋季日本歯周病学会が開催され参加してまいりました。
「歯周病学 温故知新」がメインテーマで、特別講演として歯周病と関係深い骨の「骨免疫学」について東大の先生が、また、「歯周病と全身疾患」について米国コロンビア大学の先生がそれぞれ講演されました。歯周治療の長期経過からの報告や歯周病患者のインプラントのメインテナンスについて歯科衛生士の立場からの発表などなど多岐にわたるものでした。
歯周病、心臓病、糖尿病には共通のリスク因子が(喫煙、高年齢、肥満など)多く存在するが、その共通のリスク因子を除いた研究でも、歯周病の人は心臓・血管の疾患、糖尿病にかかりやすいことが明らかになってきたという興味深い報告もあり、様々な有益な情報に接することができました。ご報告いたします。
2014年11月16日 10:27 AM |
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高齢化が進む中、入れ歯の高齢者が減っているとのとのデータがあります。厚生労働省が6年ごとに調査する「歯科疾患実態調査」によると、2011年の調査では65~69歳で総入れ歯の人の割合は8.9%で、2005年調査の17.7%から大幅に低下し1割を下回りました。 75歳~79歳では3割、80歳~85歳では5割をそれぞれ下回りました。 厚労省は入れ歯の減少は予防歯科の普及が大きな要因と説明しています。80歳で20本以上の歯を持つ人を増やす「8020運動」の達成者は4割を超え、「自分の歯でしっかり噛んで食べ、味を楽しむ」という概念が定着し始めています。 歯磨きの習慣一つとっても1日2回以上歯をみがく人は30年前の4割から7割に増え、また歯みがき関連用品の売上は好調が続きます。予防歯科の普及は医療費抑制にも貢献するという話もあります。70歳で20本以上の歯を持つ人の年間医療費は60万円で0本の人と比べると11万5千円安かったと。加えて歯の数と診療報酬明細の調査によれば、歯が少ない人は肺がんや胃がん、脳こうそく、糖尿病などに医療費がかかっていたという調査結果です(兵庫県歯科医師会02~05年の調査)
また、例えば食道がんの手術で口の中が汚れていると気管へ通じるチューブから菌が侵入し肺炎になる可能性があります。術前に歯垢、歯石の除去とセルフケアーを行うことによって術後肺炎の発症率を20%から4%まで下げることができ結果的に医療費抑制に繋がります。もちろんしっかり噛めることは栄養状態を良好にし手術による外科的侵襲に耐え早い回復が望めます。
歯を失うペースが加速するのは50歳代から。この時期からの予防歯科が健康を保つうえでとても大切になります。
2014年8月11日 1:00 PM |
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なぜ、「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?と言う面白い題名の本をご紹介します。
この本は、首都大学東京大学院教授で、公衆衛生のエキスパートとして健康長寿に関する研究と主張を続けている星旦二先生と港区芝歯科医師会の有志の先生方による共著です。著者らによる大規模調査の結果、「かかりつけ歯科医をもつ」人ほど寿命が延びるとともに、要介護にもなりにくいことが明らかになりました。「かかりつけ歯科医」をもつことがなぜ健康長寿につながるのか?その疑問を明らかにしながら、生活の質を上げるための適切な口腔ケアの方法、かかりつけ歯科医にふさわしい歯科医師、歯科衛生士を見つけるための方法やつきあい方を解説しています。
また、実際にかかりつけ歯科医をもっている患者さん17名の実名での体験談、および、その患者さんのかかりつけ歯科医のコメントが紹介されています。患者さんがどのようなきっかけから「かかりつけ歯科医」を持つようになったのか、どんな風にに「かかりつけ歯科医」と付き合っているのか、また、患者さんの生活習慣の一部を覗き見ることができ興味深い記事となっています。
「かかりつけ歯科医」を持つ人は、長寿である。自分の生活に満足している。介護認定を受ける率が低い。生活自立度が高い。おでかけ好きである。友人とのつきあいご近所づきあいも活発.かかりつけ内科医もいて、健康管理に留意。そんな方々だそうです。
口腔ケアが風邪やインフルエンザなどの感染対策に役立つこと、嚥下性肺炎の予防に大きな役割を果たすこと、寝たきり予防やボケ防止に役立つことなど諸々言われています。高齢者の方だけでなく、口腔ケアはライフステージの各時期において適切なアプローチが必要です。「乳・幼児期」「学童期」「思春期」「成人期」「壮年期」「老年期」の各ステージの特徴、アドバイスについても記されています。
一読していただき、ご自身の口腔ケアについて今一度向き合ていただけたらと思い紹介させていただきました。
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2014年6月9日 11:32 AM |
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「よく噛むと身体にいい」と昔から言われますがこれは単に食べ物が消化しやすくなるからだけではなく、実は、噛むことに五感を刺激する働きがあり、脳のトレーニングなるということがわかってきました。
食べることは人間の五感すべてを同時に刺激できるただ一つの行為です。
本来の食事とは、器や料理の盛り付けを視覚で受け入れ、香りを嗅覚で楽しみ、口に入れたら味覚で味を確かめ、歯ごたえや舌触りを聴覚と触覚を使って感じるもの。
五種類の感覚情報が一気に脳の広範囲を刺激する点で食べることに勝ものはないと言われます。ただし五感が十分に使われない早食い(しっかり噛んで、じっくり味わわない)は「脳を使わない食事」ということになります。
噛むことは顔全体から頭、舌、首、肩まで多くの筋肉が総動員され、それらをコントロールするのが脳です。食事の時に手指や口、顔の筋肉をしっかり使えば、それだけ脳へ送る情報が多くなり、その情報量が多ければ多いほど、脳の働きが活発になることがわかってきました。
”噛めば頭がよくなる”という教えには根拠があったことになります。
噛むことは刺激されるのは、脳の中の筋肉運動に関わる部分(運動野)と、感覚情報を受け取る部分(感覚野)にまたがるわけです。
もう一つ大切なのが食事の場面を楽しむこと。脳の中の扁桃体という部分は「快・不快」などの感情を生み出す部分で「楽しい」「うれしい」という気持ちが強いと記憶力と関係する海馬をしっかり刺激します。
他にも、集中力、意欲、共感力、切り替え力など人間にとって最も高レベルな情報を統括する前頭前野の活動も、噛むことで活発になることがわかり、認知症の予防につながると注目されています。
1人きりで食べる個食や、早食い、携帯電話を手放せない”ながら食べ”では、満足に噛むことも味わうこともできず、想像以上に脳を退化させます。
運動不足になると膝や腰が痛むように、脳も使わなければ機能が衰えます。
食べることを楽しむ!
「噛むこと」と「幸せ感」が両立する楽しい食事シーンは、脳を活発にする刺激が結集する最強の組み合わせです。
2014年3月10日 11:13 AM |
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2013年2月のブログで「歯の妖精]TOOTH FAIRYのお話をしました。
その後の活動状況についてご報告致します。
TOOTH FAIRYは歯科医師と患者さんによる極めてユニークな社会貢献活動で、現在全国5500を超える歯科医院と患者さんの賛同により6億5千万円を超える寄付金が集まりました。
小児がんの治療中の子どもたちとその家族のQOLに配慮した日本で初めての専門治療施設「チャイルド・ケモ・ハウス(兵庫県神戸市)」は、TOOTH FAIRYの3億円の支援(総事業費7.5億円)により、2013年4月に竣工し、本年より正式に入居者の募集を始めました。小児がんの治療中の子どもたちとその家族が半年から1年間に亘り滞在して、自分の家のような環境の中で共に暮らしながら家族一丸となって化学療法を受けることができる、日本初の機能を備えた施設です。さらには化学療法中に生じる特有の心身状態をサポートできる専門スタッフの育成にも取り組むなど、患者さんとその家族の方々にとって長い間切望された環境の提供が可能となりました。
ミャンマーの学校建設の支援も続けています。
治療で取り外した撤去金属や不要になった入れ歯を寄付していただくことが、貧困のために教育を受けられない子供たちや重い病気と闘う子どもたちの支援に積極的に役立っています。
今後とも皆様のご理解、ご支援をお願い申し上げます。
スパンの長い活動ですが、逐次ご報告続けていきます。
2014年2月4日 7:56 AM |
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明けまして おめでとうございます
江戸時代、長い人生を健康で楽しむための術を説いた貝原益軒の「養生訓」が今静かなブームになっています。
益軒が「養生訓」を著したのは84歳の時、彼は1本の歯も失っていませんでした。
「禍(わざわい)は口より出て、病(やまい)は口より入る」とし、歯の病と胃腸の病の関係や唾液の大切さ、歯や口周りを鍛える健康法などについて「養生訓」の中で述べています。
「健康長寿」を享受するため我々が益軒から学ばなければならないことは多々あるようです。
さて、本年も皆様の健口(健康)と口福(幸福)のお役に立ちますよう努力してまいります。
平成26年 元旦
2014年1月5日 9:15 AM |
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私達はよく風邪を引きやすい体質、お腹をこわしやすい体質、太りやすい体質、むくみやすい体質などと、自身の生まれながらにもっている性状特徴や日常的な生活習慣によって生じる性状特徴を「体質」という言葉で表現しています。
歯周病に関しても、「歯周病になりやすい体質」があります。
*お口の中の要因
口腔内の細菌の質と量⇒歯周病細菌の割合と量が多い人ほど歯周病になりやすい。
歯周病を引き起こすジンジバリス菌などの嫌気性菌の割合が多い人。
口腔内清掃を怠っている人。歯周病菌の割合が少なくても歯垢の量が多
いため歯周病菌の絶対量は増加している。
*全身的な要因
加齢⇒年をとるほど歯周病になりやすい。
喫煙⇒タバコを吸う人は、吸わない人より明らかに歯周病の発症率が高い。深い歯周ポケット
が多くみられ、喫煙量が多いほど重症化しやすい。
遺伝⇒遺伝子の関与によって歯周炎が起こりやすい人がいると指摘されてます。
侵襲性歯周炎は症状が激しく、家族性があり若年者に発症します。親が若いころに歯周炎
で何本も歯を失った経験がある場合には、子供へは幼児の頃から徹底した口腔ケアを行う
必要があります。
糖尿病⇒糖尿病になると歯周病になりやすく重症化しやすい。歯周病になるリスクは糖尿病で
ない人の2.6倍。
しっかり噛んで食物を美味しく食べることができる口腔環境は、人生のクオリティに大きな影響を与えます。
歯周病は自覚症状のないままに、歯の喪失を招き、さらに全身に悪影響を及ぼします。
正しい口腔ケアをで健康を守って欲しいと思います。
2013年11月10日 10:36 AM |
カテゴリー:医院からのお知らせ
歯周病が細菌感染や慢性炎症を通じて動脈硬化につながることを示す研究はありますが、大阪大や東京都健康長寿医療センターなどのチームの調査で、奥歯のかみ合わせが悪いと、動脈硬化につながる可能性があることが示されました。
研究チームは70歳以上の男女300人に対し、歯科検診で奥歯の状態を、超音波検査で動脈硬化を調査。高血圧や糖尿病、喫煙などの動脈硬化のリスク要因と歯周病の影響を取り除いて分析しました。
その結果、正常ならば4か所ある奥歯のかみ合わせが全くない人たちは、すべてある人たちより1.97倍も動脈硬化になりやすいと出ました。参加者の食事内容から栄養摂取との関連を調べたところ、噛み合わせが悪いと、緑黄色野菜や果物、魚介類をあまり食べなくなり、栄養摂取に偏りが出るためらしいと。
緑黄色野菜や果物などがしっかり食べれるように、かみ合わせの状態を定期的にチェックし、かみ合わせがないとこらがあれば適切な補綴物(入れ歯やブリッジ、インプラントなど)を入れること。すでに入っている方は破折や補綴物が今の状態に合っているかなどのチェックを。ご自分の歯でしっかり噛んでいる方は維持するためのお手入れとチェックを、して欲しいと思います。
2013年9月11日 9:16 AM |
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厚生労働省の調査によると、毎日、歯をみがいている人の割合は98%。それでも日本人の70%が歯周病にかかっているといわれます。
歯周病は初期の段階では、まったく自覚症状がありません。そのため発見が遅れ症状が悪化しがちです。まずは、下のチェック項目からご自分の口の状態を把握してみましょう。
☐1.歯ぐきが赤色や紫色になっている
☐2.歯ぐきがむずがゆく、歯が浮く感じがする
☐3.歯みがきすると血が出る
☐4.歯ぐきが赤く腫れブヨブヨしている
☐5.起床時、口の中がネバネバする
☐6.何もしないのに歯ぐきから血が出る
☐7.歯ぐきがやせ、歯が伸びた感じがする
☐8.歯がぐらついて物が噛めない
☐9.歯が痛んだり、しみたりする
☐10.抜けたままの歯がある、たばこを吸っている、口臭が気になる
上記に当てはまる項目があれば、歯周病の可能性があります。歯ぐきに炎症があると、出血した部分から口の中の何億もの細菌が血管に入ります。その菌が全身の血管をめぐり、血管の壁にくっついて炎症を起こし、それが動脈硬化、虚血性心疾患、脳卒中などの血管の病気につながると考えられています。血管の健康を守るためにも、歯の汚れを取り菌を除去することが大切です。
ぜひ一度、歯磨き指導を受けて下さい。また年に1回以上は定期検診を受けましょう。
歯ブラシ1本で、命に係わる病気まで予防することができるのです。
2013年8月12日 9:44 AM |
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