なぜ、「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?
なぜ、「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?と言う面白い題名の本をご紹介します。
この本は、首都大学東京大学院教授で、公衆衛生のエキスパートとして健康長寿に関する研究と主張を続けている星旦二先生と港区芝歯科医師会の有志の先生方による共著です。著者らによる大規模調査の結果、「かかりつけ歯科医をもつ」人ほど寿命が延びるとともに、要介護にもなりにくいことが明らかになりました。「かかりつけ歯科医」をもつことがなぜ健康長寿につながるのか?その疑問を明らかにしながら、生活の質を上げるための適切な口腔ケアの方法、かかりつけ歯科医にふさわしい歯科医師、歯科衛生士を見つけるための方法やつきあい方を解説しています。
また、実際にかかりつけ歯科医をもっている患者さん17名の実名での体験談、および、その患者さんのかかりつけ歯科医のコメントが紹介されています。患者さんがどのようなきっかけから「かかりつけ歯科医」を持つようになったのか、どんな風にに「かかりつけ歯科医」と付き合っているのか、また、患者さんの生活習慣の一部を覗き見ることができ興味深い記事となっています。
「かかりつけ歯科医」を持つ人は、長寿である。自分の生活に満足している。介護認定を受ける率が低い。生活自立度が高い。おでかけ好きである。友人とのつきあいご近所づきあいも活発.かかりつけ内科医もいて、健康管理に留意。そんな方々だそうです。
口腔ケアが風邪やインフルエンザなどの感染対策に役立つこと、嚥下性肺炎の予防に大きな役割を果たすこと、寝たきり予防やボケ防止に役立つことなど諸々言われています。高齢者の方だけでなく、口腔ケアはライフステージの各時期において適切なアプローチが必要です。「乳・幼児期」「学童期」「思春期」「成人期」「壮年期」「老年期」の各ステージの特徴、アドバイスについても記されています。
一読していただき、ご自身の口腔ケアについて今一度向き合ていただけたらと思い紹介させていただきました。
、
2014年6月9日 11:32 AM | カテゴリー:医院からのお知らせ