抗加齢医学会にて、ご長寿のお二人にその秘訣を伺いました vol.1
99歳の医学博士 昇地三郎さん/現在も公演のため世界各国を訪問
第2回目のカズヨリ歯科通信を刊行いたします。この度、5/19~20の2日間ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催された「日本抗加齢医学会総 会」についてご報告いたします。この学会は2003年の設立から3年目を迎えて年を経るごとに加入会員数は増加の一途を辿り、今や会員4000名を擁する 専門家集団へと順調な歩みを見せている。医師の会員を中心に医学、薬学、栄養学、農学、工学、理学などの分野を超えた専門家が結集する団体へと発展しつつ あり、今日の生命科学のあり方を反映するような会員構成とテーマで毎回盛況となってきました。 今回、懇親会の席上にお招きした百歳を迎えた方々にインタビューする機会がありましたのでご紹介いたします。
医学博士、文学博士 1906(明治39年)年8月16日釧路生まれ
1954年日本で最初の知的障害児学校「しいのみ学園」を創立。
理事長、園長数え年100歳を記念して去年、コロンビア大学、ボストン大学、イギリスのケンブリッジ大学など17都市を訪問した。
【院 長】お顔を拝見してツヤツヤしていらっしゃいますが、ズバリお元気で長寿のヒケツはなんだと思いますか?
【昇 地】私は3歳のころ虚弱児で母親から食事は一口30回噛むのだといわれて育ちました。それを忠実に守って今日まで続けております。これで結構満腹感も得られるから結局小食になります。師範時代に皆が、6杯おかわりするのに、僕はいつも3杯だった。
【院 長】それだったら歯も良くないと良く噛めませんよね。
【昇 地】ハハハ、実は、僕の歯は入れ歯なんです。おかげさまで良くできていて一口30回噛むのに不便はしていません。
【院 長】えー!本当ですか。確かにキチンとした入れ歯を入れることは大事なことです。しかし、総入れ歯で百歳の方にお目にかかるとは驚きました。
【昇 地】去年も、40日間世界一周の講演を兼ねた周遊旅行に行ってきましたが特に、食事に気をつけるようなことはありませんでした。肉でも、野菜でもよく噛むことによって消化、吸収するのだと思います。
【院 長】食事の他に日頃心がけていることや、実践していることはありますか。
【昇 地】僕は、人生については運命論者で長男、次男を39、55歳でなくしておりますが、普通は、悲劇的と考えるかも知れませんが僕の人生は運命で決まっているものだと考えています。そしてマイナスなことは口にしてはいけないと思います。
【院 長】なるほどこれも長寿のヒケツですね。同感です。
【昇 地】特に、「愚痴を言わない」、「疲れたといわない」、「忙しいといわない」は絶対に守るようにしています。
【院 長】最近、世界各国を訪問され、講演に行かれているとお聞きしましたが、健康面など新しいことをされているのですか?
【昇 地】世界を講演して回るために65歳で、韓国語をはじめ、95歳で中国語を始めました。
【院 長】それではいつも脳を活性化しているんですね。
【昇 地】なんでも挑戦。ボケている暇などありません。(笑い)
2010年5月23日 4:56 PM | カテゴリー:院長学会報告