第16回抗加齢医学会総会
第16回抗加齢医学会総会が2016年6月10日~12日までパシフィコ横浜会議センターで開催され参加してきました。
テーマは「Antiaging Science:from Molecule to Life」分子生理学的基礎研究から得られた知識を日常生活に応用し抗加齢に役立てていきたいという研究者の願いがテーマになっています。
ゲストにはアメリカから著名な先生2人、天皇陛下の心臓手術の執刀をされた天野篤先生、芥川賞作家の玄侑宗久先生(心の在り方のご講演)、いくつになられても若々しいアンチエイジング実践者郷ひろみさん、現日本医師会会長横倉先生らがお揃いになり、また他にシンポジウム、一般演題と多岐にわたる内容の深い総会でした。
興味深いシンポジウムに「口腔内と腸内細菌から全身の健康を考える」がありました。
マウスにヒト歯周病菌を口腔から投与すると腸内細菌叢のバランスに変化をもたらし、腸管免疫系のバランスにも影響を与えることが明らかになったとの報告。口腔内の多種多様な細菌叢を解析した結果、高齢者の肺炎、発熱との関連性に興味ある所見を見出したとの報告。などなど歯周病と全身疾患の関連の因果関係を説明する基礎研究が提供されていました。
口腔環境の改善のための処置やケアがアンチエイジングにとって重要であることが裏付けされつつあることを実感してまいりました。
2016年6月14日 8:34 AM | カテゴリー:医院からのお知らせ