口腔内細菌の全身への影響
歯の喪失原因の大半を占める口腔の2大疾患は、「う蝕」と「歯周病」と言われます。
う蝕病原細菌は歯の表面でしか増殖することができませんが、歯周病原細菌は血液中に侵入して増殖できるため、血液に乗って全身に疾患を引き起こす危険性を持っています。
たとえば、心筋梗塞で亡くなった方の冠状動脈から歯周病原細菌が検出されたりします。さらに、歯周病原細菌は、その毒素によって、生きていなくても血中にあると全身に炎症を起こすことがあります。
歯周ポケットから発見されたため歯周病原細菌とされていますが、本当の標的臓器は血液の豊富な血管や心臓なのかもしれないという説もあるほどです。
また、循環器以外にも気道に入り肺炎などを引き起こしたり、間接的ではありますが、子宮を収縮させて、早産や低体重児出産の要因になると言われています。実際に早産や低体重児出産は、歯周病の母親に多いことが多くの研究からわかっています。
このように歯の喪失を防止し全身の健康を維持するために口腔ケアーが非常に大切にです。
2015年11月25日 8:19 AM | カテゴリー:医院からのお知らせ