歯周病になりやすい体質とは?
私達はよく風邪を引きやすい体質、お腹をこわしやすい体質、太りやすい体質、むくみやすい体質などと、自身の生まれながらにもっている性状特徴や日常的な生活習慣によって生じる性状特徴を「体質」という言葉で表現しています。
歯周病に関しても、「歯周病になりやすい体質」があります。
*お口の中の要因
口腔内の細菌の質と量⇒歯周病細菌の割合と量が多い人ほど歯周病になりやすい。
歯周病を引き起こすジンジバリス菌などの嫌気性菌の割合が多い人。
口腔内清掃を怠っている人。歯周病菌の割合が少なくても歯垢の量が多
いため歯周病菌の絶対量は増加している。
*全身的な要因
加齢⇒年をとるほど歯周病になりやすい。
喫煙⇒タバコを吸う人は、吸わない人より明らかに歯周病の発症率が高い。深い歯周ポケット
が多くみられ、喫煙量が多いほど重症化しやすい。
遺伝⇒遺伝子の関与によって歯周炎が起こりやすい人がいると指摘されてます。
侵襲性歯周炎は症状が激しく、家族性があり若年者に発症します。親が若いころに歯周炎
で何本も歯を失った経験がある場合には、子供へは幼児の頃から徹底した口腔ケアを行う
必要があります。
糖尿病⇒糖尿病になると歯周病になりやすく重症化しやすい。歯周病になるリスクは糖尿病で
ない人の2.6倍。
しっかり噛んで食物を美味しく食べることができる口腔環境は、人生のクオリティに大きな影響を与えます。
歯周病は自覚症状のないままに、歯の喪失を招き、さらに全身に悪影響を及ぼします。
正しい口腔ケアをで健康を守って欲しいと思います。
2013年11月10日 10:36 AM | カテゴリー:医院からのお知らせ