歯周病と糖尿病
院長数寄高史は日本歯周病学会認定医で、、日本糖尿病学会の会員でもあります。
糖尿病は、現在日本での患者数は予備軍を含めると1600万人以上といわれ国民病の一つです。歯周病は、糖尿病の6番目の合併症とされ、両者は互いに深く関連して病気が進行します。
歯周病によって起こる炎症やTNF-αと呼ばれる物質の放出は血液中のインスリンの働きを妨げてしまう作用があり、糖尿病が進行します。糖尿病の人で、歯周病が悪化すると血糖のコントロールが悪くなったりインスリンを使っている人は効きが悪くなります。逆も真なりで歯周病が改善されるとインスリンの効きもよくなると言われます。
また、糖尿病が進行すると血中のタンパク質が糖化され、この糖化されたタンパク質が免疫細胞を刺激して、過剰の炎症性サイトカインを産生します。このサイトカインは歯周病の炎症を強め歯周組織を破壊していきます。
糖尿病も歯周病も自覚症状が乏しく、知らず知らずのうちに進行し、手遅れになることも少なくない恐ろしい病気です。
どちらも継続的な管理と治療が必要な疾患です。、日常的なケアーを心掛け,定期的な受診が適切な予防・治療につながるとともに全身の健康を保つために大変重要です。
2012年10月15日 8:40 AM | カテゴリー:医院からのお知らせ